占い師としてフリーで活動するようになる前、
新宿駅ビル内にある占いコーナーに出演していた時の話。
1人の女性が来て「明日、私、お見合いの予定があるんです」
と話し始めた。
相談内容を聞いていくと、そのお相手の写真を見ただけで
「この人かあ・・」と気持ちは何となく、後ろ向きになったという。
「なんか・・会いたくないんです。だけど、何となく断る勇気もなくて。
それで考えていたら、明日になっちゃって」
それで、その相手のことが知りたい、明日のお見合いに行くのに
ためらいがあって、何とかこの気持ちをスッキリさせたい、という。
「お相手の生年月日、わかります?」と聞き、彼女と相手の
ホロスコープを作成したみた。
見ると、その相手はお見合いでもしなければ、女性とは
ホントにご縁が持てなそうな、ガッチがちの硬ブツ人間の
星回り・・・超、致命的な気がした。
しかし、これでそのまま彼女に伝えたら、明日を迎えるのが
本当に苦になってしまうことだろう、と思った。
しかし、その相手の男性は硬ブツであるものの、非常に頭が良く、
何事も「キッカケ」があれば、その感覚をグングン、伸ばしていくことが
できそうな才能がある。
彼も「お見合いをしよう」とするのだから、
女性に対して、関心があるのだ。
しかし、この星回りからいくと、女性とどう接していいのか、
わからないのだろう・・と思われた。
そこなのだ。
「彼ね、女性とどう接していいのか、わからない人だと思う。
まあ・・ダイヤモンドの原石みたいな人だよね。
磨かないと、全然、光らないのよ。
だから、会った時はぶっきらぼうで、何か魅力のない人のように
見えるかもしれない。
でも、そこで「つまらない人」と決めつけないでね。
彼、恋愛の「感覚」をつかんだら、変わるかもしれない。
磨き始めて完成したら、すっごい素敵に変身するかも!
だから、会って、ちょっと雰囲気を感じてみたらどうでしょう?
生理的に「この人だけは、イヤ」と思ったら、
それは本能でその人を受け付けないということだから、
誰にでもある感覚だし、仕方ないです。
でも、もしかしたら、すごく自然にお付き合いが始まるかも
しれないですよ。明日、会ってみて!」
そうです。
私は2人のご縁も相性が合うかも、実はわかっているんです。
だからこそ、言える。
人は本能で人を好きになるので、多少、星同士の組み合わせが
「ユニーク」な形でも、どこでヒットするか、わからないんです。
この人達はお見合いでくっつき合う位ですから、もともと「縁」あって
そういうお話が来ているのね。
彼女も相手も「そこそこ、その気」だから、お見合いが成り立つワケで。
しかも、そういう硬ブツの人でも、センスがあれば、
感覚をつかむのがとても上手なので、急にセックスが
上手くなっちゃったり、妙に何かに芽生えたかのように
変身して、化けることがあります。
彼女は「ありがとうございました!明日、お見合いに行ってきます」
と言い、帰っていきましたー。
回転の速い占いコーナーのブースなので、その後を聞くことは
出来ませんでしたが、相手のことがわかったり、未来予測が
できたりすることが、私の占いの醍醐味の1つでもあります。
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