(注:実際の鑑定はもっと細かく見ていきます)今回は恋愛・結婚関連をメインに見ていきますが、
星の示す性格やその他、総体的なことも触れていきたいと
思います。
かなり個性的なホロスコープです。
太陽と土星の合形成、水星と冥王星の合形成、それがすべて
1ハウスに上昇しており、6ハウスに月、12ハウスに木星の
上昇があります。
1ハウスに土星があると自分に対するコンプレックスが出ます。
「どうせ、アタシなんて・・・」と思ってしまいがち。
本当は非常にネクラな性格であり、真面目です。
そこにさらに生命体である太陽が一緒にピッタリといて、
サインがてんびん座。
もともと社会と関わることを非常に苦手とする性格です。
てんびん座は社会交流を示す場所のナチュラルサインです。
そこに土星の圧力が加わるので、他者との協力や交流に何か
苦手意識を持ってしまい、面倒くさくなってしまうのです。
彼女は思春期に引きこもりを経験しているのですが、
まさにその典型ともいえる星の配置です。
それから太陽と土星の合はファザーコンプレックスに
なりやすくなります。「パパ、大好き」という感じで、
母親よりも父親に依存します。
そして、割と家族関連の責任を負いやすいのですが、
(墓守りをしたり、家業を受け継いだり・・)そういうことを
全くせずに(私がそれはすべて請け負ってきました)現在に
至っています。
それは1ハウスにこれらの惑星が上昇しているため、
家族に対する責任よりも自分自身の人生をコントロールするのに
精一杯になってしまったためだと思います。
1ハウスに太陽と土星、冥王星の上昇があるので、社会的に
何か「役割」を与えられて誕生してきていると思われます。
私生活を示す月が6ハウスに上昇しているので、彼女は仕事とは
切ってもきれない関係が出来てくると思います。
ですが、このホロスコープの流れを見てきても、彼女が社会的に
何か大きな仕事をやり遂げて、社会貢献しているかどうか・・?と
見ても、それはちょっと疑問なのです。
彼女は非常に自分の「殻」に閉じこもった生き方をしてきています。
現在はきちんと社会適応して、会社で正社員として働いていますが、
それまではアルバイトや夜の銀座のクラブのネオン蝶、漫画家などの
仕事を転々としながら、日々を過ごしていました。
それは1ハウスに上昇しているマレフィックを上手に使いきれて
おらず、星の強さに負けてしまっている状態なのです。
これらの惑星の能力を良い方向に生かしていけば、かなりの能力が
発揮され、社会的に何かのエキスパート、エリートとして生きて
いくことができます。ですが、1ハウスという自分自身の場所に
これだけ強烈な惑星を抱えていると、逆にその惑星の圧力に
押されてしまい、負けてしまう。
結果、自分自身の殻に引きこもってしまい、社会との関わり云々と
いうよりも自分の興味を持った分野をいかにマニアックに生き抜くか、
という点に価値観が置かれるようです。
水星と冥王星の合は非常に「類マレ」な才能を与えます。
とにかく集中力が抜群だったり、何か興味を持ったことに対して
追求していく、研究していく信念というのはすごいモノです。
彼女は俗に言う「オタク」的な性格を持ち合わせています。
これだけの個性が社会で生かされないというのは、
非常にもったいないので、今後の彼女の生き方に注目したい
ところです。
2ハウスに火星の上昇があります。
2ハウスというのは食べ物に関わる、芸術関連、そしてお金を
示す場所です。
お金儲けが非常に好きなんですね(苦笑)
とにかく獲得意欲が強くて、投機などによっても大金を手に入れる
ことができる運勢。さらに12ハウスに木星の上昇があるので、
余計です。何かに投機して、それを転がして大金にする運も才能も
あると思います。
ですが、火星の上昇は「お金、使うためにあるでしょ」という感じで
貯蓄が非常に苦手です。ですから、稼いだそばから散々していきます。
お金使いも非常に激しいので、お金は貯まりません(汗)
(ちなみにE子は実際、貯蓄が苦手なので、使ってはいけない分は
親に預けるなどして、自分で管理をせず、家族に頼んでいる
ような状態です。)
3ハウスに天王星と海王星の上昇があります。
ここにも「引きこもり」の要素が見えてきます。
3ハウスの天王星はちょっと風変わりな子供時代、
そして海王星は人嫌いというのを暗示します。
3ハウスというのはコミュニケーションの場所なんです。
人との会話や意思伝達の手段そのもの、知識や初等教育を
示す場所でもあります。
この場所に天王星が入っていると変わったクセを持つ子供だったり、
初等教育の関連そのものが放任主義的だったりします。
事実、彼女の幼少時代は両親共に商売で忙しく、
まともに彼女に関わってはいません。
母親は私には非常に子供の頃から頼ったり、手間をかけてきましたが、
第二子の妹に対してはとても人任せな所がありました。
また3ハウスの海王星は豊かな想像力に恵まれます。
現実離れした空想の世界が好きだったりして、独自の
芸術的世界観を持ちます。また、人間嫌いで家にとじこもって
しまうような性格を与えます。
人見知りなので、友達を作るのが苦手・・・というのもあります。
1ハウスに土星、ASCてんびん座でこの3ハウスの海王星では、
社会できちんと自分を成り立たせていくには、かなりの自分自身で
努力が必要だと思います。
6ハウスに私生活を示す月の上昇があります。サインはうお座。
6ハウスというのは仕事(雇用関連)と健康関係、ペットを意味する
場所になります。
ここに月が上昇していると仕事をする際には自分で会社を起業して
何かやる、というよりも誰かに属す、どこかに属し、雇用される
ことを望むと思います。
奉仕精神は盛んになる場所で、きれい好きの人が多いのですが、
奉仕精神はよく理解できるものの、片づけることが彼女は非常に
苦手です(汗)月の上昇が6ハウスASCおとめ座なのに、
月の状態そのものが健全でないため、悪い面として出てしまって
いるような気がします。
うお座の月は困っている人を放っておけない性格です。
「かわいそうだから、助けてあげたい」と思うのです。
ちなみに私の家族は母を抜いて皆、うお座の月です。
父も妹も私も・・・皆、月のサインはうお座(笑)
ですから、困っていたら助け合いが上手にできるのは
父と妹とかもしれません。
母は真逆で「あら、どうしたの?」とケロっとして、
現状把握に時間がかかるタイプ。
母の月はいて座です。自分が追いかけられると逃げたくなり、
逃げられると「待ちなさいよ!!」と追ってきます(汗)
「そんな情けに流されてたら、いつまでたっても自分がラクに
なれないわよ〜」という感じでとにかく自由奔放、でも大らかに
構えるというのが良い点でしょうか。。
話を戻しますが「どうして6ハウスの月の女性なのに、
片づけが苦手なのだろう・・?ましてやASCはおとめ座。
きれい好きな人が多い配置なのに、なぜ?」と思い、
考えてしまいました。
「原因はどの星の関係にあるのだろうか?」と思ったら、
月とASCとこの月はオポを組んでおり、かなり傷がつけられた
状態になっています。
1ハウスにはごったがえす程の惑星がギッシリ・・・。
やはり、自分自身を支えていくのが精一杯で、
どうしても自分の世界を作ってしまって、どの世界に入れるのであれば、
どんな環境でも周囲を干渉しなくなっているのではないか?と
感じました。
月と木星のオポは自分で収拾がつかなくなったお金の問題を
人に頼る傾向があります。E子はまさにその典型・・・。
両親に支払いをさせて、やはりケロっとしています。
結婚後も実家に頼りがちになりやすい運勢なのですが、
これまた頼る人には困らないと言われる配置なので、
本当にそういう点では恵まれているかもしれません。
さて。。
いよいよ、メインの恋愛・結婚面を重点的に
見ていきたいと思います。
E子の金星はしし座、火星はさそり座、太陽はてんびん座、
そして月はうお座です。
彼女の好きなタイプの男性はとにかく「セクシーでミステリアス」。
E子自身の愛情の持ち方はしし座で非常に華やかです。
月がうお座なので、優しさのないクールな男性はあまり好まないかも
しれませんが、一度、好きになってお付き合いをしたとしても
自分が性的に惹かれなくなってしまうと別れてしまいます(汗)
彼女にとって「彼氏」という存在の価値、意味が少しずつ年齢を
重ねるごとに変化していっているように感じるのですが、それでも
やはり美意識が強く誇り高いしし座の金星、太陽てんびん座という
要素はそれなりに男性に対する理想が高い様子。
ましてやASCはおとめ座なので、余計に何かと理想は高くなります。
また理想の男性を示す火星は天王星と合でサインがさそり座。
基本的には「変わり者」の配置。独立心旺盛、人と同じことが嫌い、
何かマニアックにこだわる、群れることを嫌い、集団行動が苦手。
極端な行動をとりがちで、平凡な男性、好奇心のない男性には
興味がわきません。・・・彼女のタイプは難しいです、本当に(汗)
金星とドラゴンヘッドがタイトに合形成をしています。
しし座は娯楽や子供の場所を司る5ハウスのナチュラルサイン。
恋愛面や娯楽面での充実、ソウルメイトとの出会いの暗示が見えます。
ですが5ハウスにテイルが上昇しているので、逆にその絡み、子供関連
のことで何か過去世から持って生まれたカルマの解消を強いられるかも
しれません。
最近、またお見合いのお話がきているのですが、
写真を見たところ、かなりのイケメンではありませんかー!!
お育ちは小学校から大学まで一貫教育、出身校は学習院という
典型的なおぼちゃま。。
30代前半の会社経営者。愛車はメルセデス・・・。
お見合い写真は「自分で用意しました」と恥ずかしそうに仲人の
おばあちゃんに笑っていたそうです。
おぼっちゃま特有の「高ピー」な感じは全く見えません。
私個人の意見としては、彼のお顔立ちに性格の良さが見える気がします。
しかしE子の反応は「・・・ふ〜ん」といって、
シラーっとしています(ぎゃー!)
全くやる気もうかがえません(大汗)
一言「私のタイプではない」のだそうです(><)!!
私にしてみたら「苦労して、お話を作ってくださっている
おばあちゃまにも本当、これ以上断っったら申し訳ないと思う。
お〜い!!これ以上のわがままは。。罰が当たるんじゃないか?」
と思う程。
顔立ち、背丈、そして経済力やお育ちなど、相手に不服など全く
私にしてみたら、うかがえません。
そもそも、お見合いで結婚を考えるのであれば、これ以上は
何を求めるのでしょうか??(汗)
「え〜・・・だってママが一生懸命に言ってるだけだし」
「あんまり、しつこく見合いって言われると疲れちゃう」
E子の言い分は本当によくわかります。
母は「あとはE子がきちんと結婚をして、幸せになってくれれば・・。
それだけが今の私の一番の願いなのよ!!」と必死にお見合い相手を
探しているのです。それをE子にしつこく持ちかけるので、
彼女は純粋に嫌気が差しているのです(><)
月の状態が健全ではないので、彼女の感情も変化しやすいですし、
母親との関係も重く、そして気薄になりがちです。
そういった要素を持つE子は普通なら喜んで乗っかるお見合いのお話も
「面倒だわ・・・」と感じてしまいます。
では、イヤだと言いながら、
なぜ、お見合いの話を完全に断たないのでしょうか・・・?
E子の水星や太陽はてんびん座です。
冥王星や土星もてんびん座です。
てんびん座は結婚や配偶者を示す7ハウスのナチュラルサインであり、
もともとE子自身は潜在的に結婚願望はかなり高い人なのです。
ですが、てんびん座というのは美意識と理想が高く、
特にE子の場合はここに個性的な星の絡みが加わっているので、
かなりマニアックな自分の世界観を持ちます。
てんびん座というのはまさに「背が高い、学歴高い、収入高い」を
好む星です。(・・・ちょっと例えが古いかしら??汗。)
田舎よりも都会、山登りより表参道のカフェでお茶、というような
感じで見た目や外見を気にしますし、平和主義者です。
ですから、今回のお見合い相手の「小学校から学習院育ち、会社経営者、
メルセデスを乗り回す、長身のイケメン」というような条件は、
「あら、いいじゃない!」となるハズなのです、フツーなら・・・。
ですが、ここがE子の難しい所。。
「目が好きじゃない。顔のラインがなんか違う」と言う。
じゃあ、昔の彼氏はどうなのか?
・・・私から見たら「なんだ、これ(汗)」と申し訳ないですが、
言ってしまいそうな男性でした。
E子が「これ、好きなタイプ」という男性は確かにカッコイイと
思うのですが、(ちなみに韓流スター)実際に気に入ってお付き合いを
していた男性は全く違う・・・。
なんだか、わかりません。
そう。。
彼とは「付き合っていてラクだから、一緒にいた」と言います。
要するに彼女は何もしなくても良かったのだそうです。
半同棲の生活をしていた時も彼がすべて洗濯もする、掃除もする。
料理も適当でいい・・・。
「セックスしなくてもいいし、ラクだったから。
自分の居場所にはちょうど良かった」と。
わかります・・・か、この感覚。。
つまり、もうあまりに自分の求める理想の男性との
出会いがないので、ただ「生きるのにラクな人」というのに
流れてしまっているのです。
そう、恋愛を完全に「放棄」して、ただ「一緒にいて、ラクな
同居人的存在」として相手を選んでしまっているということです。
本当は彼女は性的魅力にあふれる男性が好きです。
その気持ちがなくなってしまったら、お付き合いは続きません。
ですが、自分のためにあれこれいろいろとしてくれる人は
ある意味、とっても「ラク」。。
てんびん座は悪い意味合いが強くなると「怠け癖」が出ます。
自分を向上させていくことが面倒になり、「彼氏は理想の人が
全然いない。出会いもなし。じゃあ、居場所でもいいや〜」と
生きること自体を含めて、ラクな方を選択してしまうのです。
それも、彼女なりに行動した結果なのです。
いろいろなパーティにも参加、合コンも参加、でも自分の理想の
相手には全く出会いがない・・・。
その「理想」があまりにも個性が強すぎて、そしてこだわりが
ありすぎて、とにかくE子的に自分とマッチする人がいないのですー。
私は結婚ということを視野に入れたお付き合いを異性と考えた時、
必ずしも、恋愛感情がつきものだとは思ってはいません。
もちろん「大好きな人と愛し合った結果が結婚」というのが
一番良いに越したことはありません。
ですが、結婚は恋愛感情だけでは上手く成り立たず、お互い夫婦で
様々なことを感じ、学び合い、理解し合い、尊重し合い、信頼し合い・・
といったことの積み重ねです。
E子は結婚がどういうモノなのか、実は一番良く理解しているのかも
しれません。自分なりに個性的な自分の性格を理解し、
「こういう自分だから、きっと本当に実生活が上手くできるのは
こういうタイプなんだ」とわかっているのだと思います。
ですから、理想の男性、自分が「カッコイイ」と思う男性と恋愛は
したいけど、結婚は「自分がラクでいられる人の方がいい」と
感じているのかもしれません。
E子の人生の上で最終的な社会的地位を示す星のルーラーは
1ハウスから2ハウスにかけての場所にいます。
「お金を稼ぐことと趣味や自分の好きなことをして生きること」
が彼女の人生のテーマとなっています。
適職はコンピューター関連か美や芸術に関係したこと。
感性の生かせる仕事は向いていると思います。
つまり結婚願望は割とある要素がありながらも、実は自分の世界で
自由に生きることを心の中では望んでいるのです。
ですが、E子が寂しがり屋です。月の状態が不安定ですから、
感情も不安定になりやすいのです。
その気持ちを満たそうと自分の「ラク」な居場所を探してしまう
クセのようなものがあるのかもしれません。
E子は太陽星座がてんびん座で私と同様、社会的には非常に何か
重圧や責任を背負いやすい時期です。土星が逆行ながらも、てんびん座
の初期をウロウロしているので、この時期にはいろいろと社会的に
考えさせられる出来事に出会いやすいと思います。
ですが、木星は今年1月下旬からうお座を運行し始めますから、
私生活の充実、健康面の向上、仕事関連で良いことがありそうです。
プログレスの月が8ハウスに上昇しているんですが、
ここで何か「子孫を残す」的な意味合いが出てこないかな・・と
いうのが私もE子に望むことです。
E子は結婚ということを「自分の居場所を相手と作っていくこと」と
考えているのだと思います。
ですから、その願いをやはり、叶えて欲しいと。
E子は母親とは上手くやれません。そして、父親は依存し過ぎてしまう
存在で父親に頼りきってしまうので、父親との関係をあまりに密に
してしまうことはあまり良くありません。
そうすると自分が生まれ育った家庭の中はあまり居心地が良くないのです。
自分自身の殻に閉じこもっていることもE子にとっては苦しいのです。
だから、一緒にいてラクで自分が「変わり者」としてではなく、
人並みにいられる相手を望んでいるのです。
E子ほどの外見、容姿があれば、正直、どんな相手ともそれなりに
上手くやれると思います。ですが、それは恋愛を楽しむという次元で
だけのお話です。
結婚という現実的な関係を築くには「価値観や考え方、生き方などの
ライフスタイル」を共感し合い、それが自分ときちんと成り立つかどうか、
なのです。
女性は皆、恋愛、結婚、自身の生き方そのものなどに対して、
本当に様々な考え方があり、そして常にそれと向き合って無意識に
日々、いろんなことを感じて生きています。
E子はあまり、自分の心をオープンに開くタイプではありません。
そして「どうせ自分のことなんだから、お姉ちゃんに話しても
解決するのは自分だし・・ね」と思っているような所があります。
身内だから余計かもしれませんが、彼女はよく私に話せないような
ことを私の先輩占い師の所に行って話したり、他の先生に相談を
したりしているようです。
ですが、最終的にはやっぱり私の話をなんとな〜く聞いている(笑)
そうこうしながら、いろんな自分の中のモヤモヤを自分なりに解決
しようとしているんだと・・・。
私はそこでよくE子に言うのは「もし、私が夫と出会ってなかったら」と
いう話です。「もし、彼と出会ってなかったら、今のE子ともしかしたら、
同じようなことを感じていたかもしれない」と。
長くなりましたが、今回はこの辺で・・・。
またE子の鑑定例をアップしていきたいと思います☆
前世や過去世でどんな生き方をしていたのか、ソウルメイトについて、
結婚後、占星学的にはどんな家庭像・母親像を築くと出ているのか?
などを書いてみたいと思います。
JUGEMテーマ:
占い